6/6日本代表戦の為来日予定のマンチェスターシティでプレーするガブリエル・ジュズスさんについて詳しく解説していきます。
プロ入り前
生い立ち
本名:Gabriel Fernando de Jesus
生年月日:1997年4月3日
身長:175cm
ポジション:FW
利き足:右
サンパウロ州のLimão地区で生まれました。割と中心地に近い都会です。
でも3歳の時にJardim Periへ引っ越します。ここはちょっとアレな地区です。
3人兄妹の末っ子でした。ジェズスを妊娠している時に両親は離婚。
ジェズス少年は、母親に引き取られ育ちましたが、お母さんは子供達を養う為に家政婦さんとして昼も夜も働いていたといいます。
地下にあるこんな家に住んでいたそう
そしてこの頃からストリーでボールを蹴り始めました。
当時はいくつかの地元のサッカーチームに所属しておりました。
ジェズス少年9歳の頃のプレー映像↓
幼少期のあだ名について
幼少期あだ名はガブリエル・テチーニャだったそう。なんとも可愛いらしい♪
この理由について本人に尋ねると、話すと長くなるよ~との事で明らかになっていない
ちなみにもう少し後々には、ガブリエル・ボレルと呼ばれるようになる。これはブラジルのファンク歌手であるMC Nego do Borelに似ているからという理由でした。
少年時代の挫折
2010年にサンパウロの練習に参加します。ところが家から練習場までの移動が困難である事を理由に入団を断念。
その一カ月後に今度はコリンチャンスの入団テストを受けますが、落選してしましました。落選の理由は身長が低かったからだと言われているそうです。
コパサンパウロU15の大会で無双
転機は15歳の時に訪れます。
当時アンハンゲラ(Anhanguera)というアマチュアチームでプレーをしておりましたが、コパサンパウロU15の大会で29ゴールで得点王となりました。
コパサンパウロとは日本で言う高校サッカー選手権のようなもので、そのU15大会は全国中学校サッカー大会のようなものでしょうか。
当初は無名選手でありましたが、この大会での活躍により強豪クラブから注目されるようになったのです。
パルメイラスユース時代
U17の大会で無双
やがて代理人の手引きによりパルメイラスへ入団。2013年7月1日、16歳の時にプロ契約を結びました。
入団初年度は控え選手でしたが、シーズンン中に徐々に頭角を現し、主力の座へ!
シーズンが終わってみれば、なんとU17のリーグ戦で16ゴールを挙げ得点王となりました。ちなみに年間を通しては48試合54ゴールを記録
そして翌2014年シーズンでは、リーグでなんと22試合37ゴールを挙げ大会新記録を打ち立てます。この記録は未だに破られておりません。
こいつはやべえ逸材だ!とパルメイラスのフロントは慌てふためきます。
そして翌2015年、なんとガブリエル・ジェズスはトップチームに昇格する前にして、パルメイラスと異例の5年契約を結んだのです。移籍金は3000万レアルに設定されました。この衝撃的ニュースに当時ブラジルサッカー界がざわつきました。
2015年はコパサンパウロの本大会に出場します。ブラジルの高校選手権です。
パルメイラスはこの大会の準決勝で惜しくも宿敵ボタフォゴに負け敗退したものの、ガブリエル・ジェズスは6試合5ゴールの活躍を見せました。そして大会MVPにも選ばれました!
ジェズス少年(18)
この大会での活躍が認められ、ジェズスを含む4人の少年がトップチームへ昇格する事ができましたが、昇格させたのはオズワルド・オリヴェイラ監督です。浦和レッズや鹿島アントラーズの監督だった人です。
パルメイラストップチーム時代
2015年3月7日、ブラガンチーノ戦でデビュー
サポーターがガブリエルコースをする中での途中投入となり、華々しいデビューとなりました。
ジェズスがデビューを飾る歴史的瞬間↓
プロ初ゴールがこちら↓ 2015年7月15日対ASA戦の決勝弾
このシーズンでは幾度も値千金のゴールやアシストをもたらしたりと、決定的な仕事をこなし、夏頃にレギュラーの座に定着します。プロ初年度はコパドブラジル優勝を経験しました。ジェズス18歳の時です。
2016年には引き続きチームの主力として活躍し続け、チームのリーグ制覇に貢献。自身はチーム最多の12ゴールをマークし、MVPにノミネートされました。マンチェスターシティがジェズスに興味を持ち始めたのはこの頃です。
エピソード
2014年自国でW杯が開催された際は、地元のJardim Periのストリートをお祭仕様にデコレーションしていました。この時にまさか4年後のロシア大会に本人が出場するという事は、誰が想像していたでしょう?
地元に自身の巨大壁画
かつて自身がプレーした地元のグランドには、巨大な壁画が描かれています。
住民約20世帯の協力の元、地元アーティストにより描かれたもので、das ruas do Peri para copa do mundo(Periのストリートからワールドカップへ)と書かれています。
左腕にタトゥー
タトゥー大好きブラジル人なので、ジェズスも漏れなく前身にタトゥーを入れていますが、その左腕に生まれ育った貧困地区の絵を入れています。これは自身の原点を忘れまい!という想いによるものです。
ゴールパフォーマンス
ジェズスはゴールを決めると電話をかけるパフォーマンスを行います。これは最愛の母親へのメッセージなのです。ジェズスは試合でゴールを決めるといつも母親に電話をかけるので、あとでまた電話するからね!という意味なのだそうです。
ちなみにジェズスは今、兄弟や親友達と共に英国に住んでいますが
ファミリーそれぞれがAlô Mãe(もしもしお母さん)というタトゥーを入れています
グアルディオラから直接電話がかかってくる
マンチェスターシティへ移籍する際には、監督であるペップから直接電話がかかってきました。
その時の様子をジェズスは、多分お互いに少ししか意思疎通できなかったと思う、と語っています。
グアルディオラもインタビューにて、私はポルトガル語を話さないし、彼も英語を話さない。理解し合えたかどうかは不明だ。と言っていました。スペイン語で話せばいいじゃん。。。
顔の腫れ
左の頬に腫れのようなものがある。これは3歳の時にベッドで遊んでいたら転げ落ちて強打して骨が出っ張ってきたのだそう
コメント