ポルトガル語講座#1 ロマーリオの名言

ペレ黙ってりゃ詩人なのに2 ポルトガル語講座

ブラジルに関してのブログを書き始めてかれこれ15年くらいになりました。
これまでに翻訳した動画は300以上になりますでしょうか?
せっかくなので、動画翻訳した際に気づいた点をポルトガル語講座としてまとめる記事を書いていきたいと思います。
私自身もポルトガル語はまだまだ勉強中ですが、同じく勉強されている方々の参考になれば幸いです。

ペレ黙ってりゃ詩人なのに2

 

第一回目はロマーリオの動画です。

サッカーの王様ペレに対して、ペレは黙っていれば詩人なのに~という有名な名言が生まれた瞬間を携えた映像です。

ではこれは実際ポルトガル語でどのように言っていたのか?
問題のシーンは動画の0:54の箇所です。

Na verdadeo o Pelé calado é um poeta

caladoは形容詞では無口な人、口数の少ない人を意味します。
poetaとは詩人の事を意味します。気を付けるべき点はpoetaは語尾がaで終わりますが男性名詞になります。従ってuma poetaではなくum poetaとなるのです。ちなみに似たように語尾がaで終わるのに男性名詞の単語には他にもDia(日)などがありますね。マニアックなところでは重さの単位であるgramaもありますが、こちらは意外とネイティブの人でも女性名詞と間違えてしまうケースがあるそうです。
まとめると実は無口なペレは詩人なのですという意味になります。
英語で表現するとAcutually Pelé quiet is a poetといった感じです。
ロマーリオ風のジョークのつもりですが、インタビューしていた記者には見事にうけていますね。

 

もう一つのこの動画の名シーンで
ペレは自分の人生だけ心配だけしてりゃいいのにと言っています。(1:06)
それはこのように言っていました↓

Mais uma vez ele tem que se meter na vida dele. Não tem que se meter na minha vida porque eu não me meto na vida dele

meterという動詞はにはいろんな意味がありますが、再帰動詞seを加えることにより出しゃばるのような意味になります。ですのでこの部分を直訳すると
もう一度彼は自分の人生に干渉しなければならない。私の人生に干渉してはいけない。私も彼の人生に干渉しないのだから
と言った感じになります。Não se meteは放っとけ、構うなの意味でブラジルでよく使われる表現なので覚えておくと便利かも。

 

最後にペレは口にサンダルを入れて置かなければならなかったとも言っています。
こちらもロマーリオが王様に言い放った有名なフレーズですね。(1:21)

tinha que colocar um sapato na boca, que é melhor pra ele

英語だとこんな感じです→ He had to put a shoe in his mouth, which is better for him
サンダルで口に蓋をする。つまり黙れという意味ですが、ブラジル人らしい非常にユニークな表現だと思います。

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